大島事業所トピック№394 未知なる海へ舵を切れ ~みやこ~

大島事業所トピック№394 未知なる海へ舵を切れ ~みやこ~

『東京動画』をご存じでしょうか。東京の"いま"がわかる東京都公式動画サイトで、

東京都の制作した動画が集められています。この度、当事業所の研究員が撮影から

編集まで行い、漁業調査指導船「みやこ」の調査航海を5分間の動画にまとめました。

以下のURLからご覧ください。

東京動画.png qrcode_201911011157.png

https://tokyodouga.jp/GfNrzrYwU8w.html

(以下は、動画の内容を抜粋)

広大な海域を担う漁業調査指導船

 東京都には東京湾から伊豆諸島、小笠原諸島にいたる広大な海域があります。この海域は

様々な資源を有する海として高い潜在力を秘めており、まだまだ未知の世界が広がっています。

「みやこ」(写真1)は、この広い海で、資源管理型漁業の推進と漁業生産性の向上を目的に、

海洋観測や試験操業を行っています。キンメダイをはじめとする未解明な水産資源生態を解明し、

将来にわたり安定的で持続可能な漁業の実現を目指しています。

写真1.png

写真1 漁業調査指導船「みやこ」189トン

「みやこ」の業務

①操船業務 双眼鏡やレーダーを使って船の位置を確認し、海況に応じて安全な航海を指揮し

ます。帰港するまで、昼夜を問わず航海を続けます。航海士と甲板員とで時間帯を決め、操船

と見張り(ワッチ)を行います。

②機関業務 エンジンをはじめ、燃料系統の機器類や発電機等船の心臓部を担当しています。

騒音や熱などの過酷な環境の中、機器類の作動に異変がないよう常に目を光らせ、トラブルを

未然に防ぎ安全な航海を支えています。

③甲板業務 海洋観測や資源調査等に必要な観測機器やネット類、漁具等を、潮流や海底地形

に考慮しながら取扱います(写真2)。大型ネット調査や試験操業、トラブル発生の際、全員

で対応しています。

④指導無線通信業務 免許を持つ無線局長が乗船しています。八丈島にある指導用漁業無線局

との定時通信を通じて、気象や水温、航行情報や観測結果などの情報提供を行っています。

⑤賄い業務 長期間におよぶ航海中、食事を提供します。揺れる船内での調理は至難の業です。24時間体制

で業務をこなす乗組員にとって、食事は何よりの癒しとなっています。

写真2.png

写真2 海洋観測の様子

PDF版はこちら事業所トピックNo.394(未知なる海へ舵を切れ ~みやこ~).pdf

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