大島事業所トピック№415 令和6年4~7月の伊豆諸島周辺海域の海況見通し

大島事業所トピック№415 令和6年4~7月の伊豆諸島周辺海域の海況見通し

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黒潮は大蛇行が継続し、A型基調で推移する

令和6年3月に長期漁海況予報会議が開催され、水産研究・教育機構より、令和6年4~7月の海況予報が発表されましたので、お知らせします。

海況の現況と経過

【現況】黒潮は遠州灘沖で大きく離岸し、石廊埼沖をS字状に北上して御蔵島付近を通過し、房総半島を北東に流去しています(図1)。また、小蛇行が四国沖~紀伊半島沖を東に進みつつあります。

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図1 関東・東海海況速報(令和6年3月25日)

【経過】1月下旬~2月中旬は黒潮流路が御蔵島以南になりました(図2左)。2月下旬には三宅島付近を通過しましたが(図2右)、3月には蛇行北上部がやや東に移動したため伊豆諸島北部では水温が低下しています(図1)。

20240202-0227.png図2 関東・東海海況速報(令和6年2月2日:左、2月27日:右)

海況予測(令和6年4月~7月)

平成29年から続いている大蛇行は、収束の兆候を確認することができませんでした。引き続き、令和6年4~7月は大蛇行が継続し、A型流路で推移すると予測されました(図3)。蛇行北上部は概ね伊豆諸島海域の西側に位置します。なお、最新の予測によると伊豆諸島は4月後半~5月前半にかけて一時的に冷水に覆われる見通しとなっています。

伊豆諸島北部海域の海況見通し

伊豆諸島海域の沿岸水温は、黒潮が概ね伊豆諸島の西側を北上することから、暖水に覆われ、高め傾向となることが推測されます。そうしたことから「やや高め」~「きわめて高め」(※)と予想としています。

※「平年並」=平年値±0.5℃程度、「高め」=平年値+1.5~2.5℃、「きわめて高め」=平年値+2.5℃以上

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図3 黒潮流路の代表的なパターン

A型:32°N以南まで蛇行(海上保安庁HPより)

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