大島事業所トピック№386 四代目「やしお」が竣工しました(アーカイブ)

大島事業所トピック№386 四代目「やしお」が竣工しました(アーカイブ)

平成31年2月18日に、豊洲において株式会社 井筒造船所より、東京都に引き渡しが行われました。

「やしお」の新しい装備について御紹介します。

やしお.png

起工:H30年3月1日起工  進水:同年6月29日  竣工:H31年2月18日

全長:44.69m 型幅:6.60m 型深さ:3.20m トン数:117トン 主機関:1,471kw 速力:15ノット 定員:12名

超音波多層式流向流速計(ADCP)

ADCP.png水中音響機器の1つ。 船底の送受波器から音波を発射、船の位置や方位データと同期させ、走りながら最大950mの深さまで、128層に分けて、海水の流れを精密に測定することが出来ます。これにより底釣漁場における立体的な流れの構造を把握することが可能となります。

マルチビームソナー

マルチビームソナー.jpg水中音響機器の1つ。120°幅で112本の音波を一斉に海底へ発射。反射してきた音を解析し、即座に立体的(3D)に海底と魚群を捉えることが出来ます。これまで調査したことがない海域においても、広範囲的に調査ができ、海底の形状と魚群形成の関係を把握することが出来ます。

省エネに向けた新たな仕組み

船尾フィンとCPP     水槽試験.jpg

①船尾ウエッジ:船尾における渦の発生を抑制し、粘性圧力抵抗の低減を図り、燃費の向上を目指します。

②船尾フィン:船尾や船底周辺の流れを整流することで、推進効率を高めます。

③CPP(Controllable Pitch Propeller)可変ピッチプロペラ:スクリューの翼角を自在に変えることができ、前進

 から後進への切替えも可能。エンジンを定格回転のままで、船速を変えることができるため、燃費の向上

 が図れます。

④水槽試験:水槽試験に基づいた船型の検討をおこないました。航行時の造波抵抗を抑えフルード数を小

さくするために水線長(L)を長くし、船体周辺に生じる乱流の発生を抑制するように球状船首やソナードーム

の形状を決定しました。

・PDFはこちら大島事業所トピックNo.386(やしお).pdf

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