大島事業所トピック№410 沖ノ鳥島周辺海域における漁場生産特性調査

大島事業所トピック№410 沖ノ鳥島周辺海域における漁場生産特性調査

~沖ノ鳥島周辺の回遊魚~

令和4年10月3日~10月10日、漁業調査指導船「みやこ」により、沖ノ鳥島周辺海域の漁場生産特性調査を行いました。本トピックで、調査の一部を紹介します。

【調査概要】

令和4年10月3日から10月10日にかけ、漁業調査指導船「みやこ」(写真1)で、伊豆大島からおよそ1,600km離れた、沖ノ鳥島周辺海域の漁場生産特性調査を行いました。

調査項目は海洋観測、プランクトンネット調査、曳き縄調査、環境DNA調査など多岐にわたります。今回は曳き縄調査について紹介します。

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【曳き縄調査】

曳き縄釣りは、船舶から竿を出し、潜航板と呼ばれる錘やバケと呼ばれる疑似餌のついた漁具(写真2)をひき廻して表層の魚を狙う漁法です。

東京都では、釣獲物の種同定や測定、標識放流等を行うことで、回遊魚の来遊状況を把握し、沖ノ鳥島周辺での漁業の可能性を調べています。

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写真2 上:潜航板 下:バケ

今年の調査では約2時間の調査で回遊魚としてツムブリ3尾、カマスサワラ2尾、混獲魚としてカッポレ2尾を釣獲しました(写真3)。

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写真3 釣獲物(上からカッポレ2尾、カマスサワラ、ツムブリ、カマスサワラ)

また、平成28年以降の調査では、合計してカツオ403尾、キハダ67尾、ツムブリ26尾を釣獲するなど、漁業資源となる回遊魚を確認することができています(写真4)。

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