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黒潮は、一時的な流路変動はあるものの、概ね A 型基調で推移する

令和 ３年12月 16 日、17日に水産資 源研究所（横浜市金沢区）で長期漁海況予 報会議が開催され、令和３年 1～6 月の海 況予報が水産研究・教育機構より発表され ましたので、お知らせします。

海況の現況と経過

黒潮は平成 29 年の８月以降、３年 ４ヶ月大蛇 行が続いています。12/21 現在、黒潮は四国沖 ～紀伊半島沖で大きく離岸し、石廊崎沖～御前崎 沖を S 字状に北上して 34°N 付近まで達した後、 御蔵島南沖を通過して房総沖に流去しています。 今年は 7 月以降、大蛇行を形成する紀伊半島沖の 蛇行が南端での切離と結合を繰り返し、蛇行規模 や流路が大きく変化していました。10 月に蛇行 が切離した後は、いままで大蛇行を形成していた 蛇行は縮小して東に移動し、一時的に B 型→N 型 となりました。11 月の初めには四国沖にあった 小蛇行が紀伊半島沖に東進、10 月に切離した蛇 行が結合することによって蛇行規模を拡大、再び A 型海況となっています。

図１　関東・東海海況速報 （令和 2 年 12 月 21 日）

海況予測（令和 3 年 1 月～6 月）

　令和 ３年１～６月も令和 2 年後半のように蛇 行が切離と結合を繰り返す流路変動が予想され ますが、概ね A 型流路で推移すると思われます。

伊豆諸島北部海域の海況見通し

伊豆諸島北部海域の沿岸水温は、蛇行北上部が 伊豆諸島の西側を北上することから伊豆諸島北 部全体に暖水が波及し、「高め」～「きわめて高め」 となることが推測されます。

図２　 黒潮流路の代表的なパターン Ａ型：32°N 以南まで蛇行（海上保安庁 HP より）

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