大島事業所トピック№414 令和6年1~6月の伊豆諸島周辺海域の海況見通し

大島事業所トピック№414 令和6年1~6月の伊豆諸島周辺海域の海況見通し

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黒潮は大蛇行が継続し、A型基調で推移する

令和5年12月に長期漁海況予報会議が開催され、水産研究・教育機構より、令和6年1~6月の海況予報が発表されましたので、お知らせします。

海況の現況と経過

【現況】黒潮は遠州灘沖で大きく離岸し、石廊埼沖を北上して御蔵島付近を通過し、房総沖を北東に流去しています(図1)

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図1 関東・東海海況速報(令和5年12月25日)

【経過】8月は概ね、黒潮は紀伊半島沖で大きく離岸し、御前埼沖を北上して御蔵島付近を通過し、房総沖に流去する流路で経過しました。9 月下旬には黒潮の北上部がS字状になり熊野灘に接近しました(図2左)。10月初めにはS字状の蛇行を切離しています(図2右)。11月後半以降は黒潮が御蔵島より南を流れていました。12月下旬からは御蔵島付近を通過しています(図1)。

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図2 関東・東海海況速報(令和5年9月29日:左、10月2日:右)

 

海況予測(令和6年1月~6月)

平成29年から続いている大蛇行は、収束の兆しを確認することができませんでした。引き続き、令和6年1~6月は大蛇行が継続し、A型流路で推移すると予測されました(図3)。蛇行北上部は概ね伊豆諸島海域の西側に位置します。

伊豆諸島北部海域の海況見通し

伊豆諸島海域の沿岸水温は、黒潮が概ね伊豆諸島の西側を北上することから、暖水に覆われ、高め傾向となることが推測されます。そうしたことから「やや高め」~「きわめて高め」(※)と予想としています。

※「平年並」=平年値±0.5℃程度、「高め」=平年値+1.5~2.5℃、「きわめて高め」=平年値+2.5℃以上

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図3 黒潮流路の代表的なパターン

A型:32°N以南まで蛇行(海上保安庁HPより)

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