大島事業所トピック№399 「やしお」 シップ ・オブ・ ザ・ イヤー2019部門賞受賞決定

大島事業所トピック№399 「やしお」 シップ ・オブ・ ザ・ イヤー2019部門賞受賞決定

PDF版はこちら:事業所トピックNo.399(やしおシップオブザイヤー).pdf

令和2年7月29日に、当事業所漁業調査指導船「やしお」の、シップオブザイヤー2019「漁船・調査船」部門賞受賞が決定しましたので御紹介します。

シップ・オブ・ザ・イヤーとは?

シップオブザイヤーとは、毎年、日本で建造された話題の船舶の中から、技術的・芸術的・社会的に優れた船舶に対し授与されているもので、(公社)日本船舶海洋工学会が主催、今回で30回目になります。

応募は、①大型客船、②小型客船、③大型貨物船、④小型貨物船、⑤漁船・調査船、⑥作業船・特殊船、⑦海洋構造物・海洋機器の7部門ごとになっており、審査対象の中から、最優秀賞に「シップ・オブ・ザ・イヤー」、各部門から「部門賞」が選出されます。

受賞決定までの道のり

今回は、2019年(令和元年)1月から12月31日までに竣工した船舶が対象で、2月に竣工した「やしお」は、この要件を満たしたため、シップオブザイヤー2019に応募しました。

 はじめに、技術の独創性、完成度、社会への波及効果、話題性、一般へのアピール度について予備審査が行われ、「やしお」は予備審査を通過、最終審査に進みました。

そして7月27日に審査委員へのプレゼンテーションと最終審査が行われ、「やしお」は、最優秀作品賞であるシップオブザイヤー2019は逃したものの、各部門賞の選考において、審査委員の過半数票を獲得し、漁船・ 調査船部門賞に選出されました。

なお、シップオブザイヤー2019には、小型客船部門より、全バッテリー駆動、自動操船システムを装備、長崎県西海市で運用されているフェリー「E/V e-Oshima」が選出されました。

ちなみに、伊豆諸島を航行する船舶で、シップオブザイヤー部門賞獲得は、2009年「にしき」(小型客船部門:新島村)、2014年「橘丸」(大型客船部門:東海汽船)に次いで3例目です。

東京の水産業を強力にサポート

「やしお」の受賞理由としては、①各種試験により船首、船尾形状にも工夫を凝らし、調査機器の設置位置や形状を決定。船体安定性を向上させ、荒天時の海洋調査にも対応させたこと、②船内システムの遠隔更新や観測データの漁業者への発信など、今後の漁業調査船の先駆となる「スマート船」である点が評価されました。

表彰式は、9月25日に海運クラブにて行われます。

建造に着手してから4年、新たな「やしお」の航海が始まりました。

新型コロナウイルス感染拡大で、日本国内は、まだまだ厳しい状況が続いています。島しょ地域も例外ではありませんが、それらに負けないよう、東京の水産業を強力にサポートしていきます。

yashio.jpg

このカテゴリー内の他のページ