大島事業所トピック№385 平成31年1~7月の伊豆諸島周辺海域の海況見通し(アーカイブ)

大島事業所トピック№385 平成31年1~7月の伊豆諸島周辺海域の海況見通し(アーカイブ)

黒潮は、今後も引き続きA型で推移

平成30年12月19、20日に中央水産研究所(横浜市金沢区)で長期漁海況予報会議が開催され、平成31年1~7月の海況予報が水産庁より発表されましたので、お知らせします。

海況の現況

黒潮は平成29年8月以降、潮岬沖を安定して離岸し、遠州灘沖で31°N以南まで蛇行するA型流路が継続しています。現在、黒潮内側反流が形成されており、伊豆諸島北部海域へは暖水が波及しています。

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図1 関東・東海海況速報(平成30年12月21日))

海況予測(平成31年1~7月)

今後も引き続き、黒潮はA型が継続することが予測されました。A型流路継続の指標として、黒潮内側の冷水域の規模、黒潮の流量、蛇行の最南下位置などが挙げられています。いずれの指標からも、今回のA型が予測期間中(平成311月~7月)に解消する見込みを確認することが出来ませんでした。そのため、予測期間を超えて黒潮のA型が継続するのではないかとの見通しを立てています。

伊豆諸島北部海域の海況見通し

伊豆諸島北部海域の沿岸水温は、A型時には伊豆諸島付近を北流する黒潮の影響によって「平年並」~「高め」となることが推測されます。また、今後も黒潮流路の小規模な変動による暖水波及の発生が予測されます。よって、暖水波及時には一時的に「高め」~「極めて高め」となることが予測されます。

図2 黒潮流路の代表的なパターン

図2 黒潮流路の代表的なパターン

関東・東海海況速報の発行

島しょ農林水産総合センターでは、日々の海況図をホームページ(http://www.ifarc.metro.tokyo.jp/20.html

で公開しております。この海況図は、東京都の他、千葉県、神奈川県、静岡県、三重県、和歌山県と共同で作成・発行しています。現在、この一都五県に一般社団法人漁業情報サービスセンター(JAFIC)を加え、より詳細な海況図を安定して発行するための体制づくりを行っています。

・ PDFはこちら大島事業所トピックNo.385 平成31年1~7月の伊豆諸島周辺海域の海況見通し.pdf

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