大島事業所トピック№407 令和 4 年 4~7 月の伊豆諸島周辺海域の海況見通し

大島事業所トピック№407 令和 4 年 4~7 月の伊豆諸島周辺海域の海況見通し

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黒潮は大蛇行が継続し、A 型基調で推移する。持続期間は最長へ

令和和 4 年 3 月に長期漁海況予報会議が 開催され、水産研究・教育機構より、令和 4年 4~7 月の海況予報が発表されました ので、お知らせします。

海況の現況と経過

【現況】黒潮は四国沖~遠州灘沖で大きく離岸 し、八丈島の西沖~三宅島の東沖を北上した 後、房総沖を北東に流去しています(図1)。

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図1 関東・東海海況速報(令和 4 年 3 月24 日)

【経過】11月以降蛇行の中心が紀伊半島沖にあ り、黒潮は熊野灘沖を北上しました(図2)。1月中 旬より北上部が東に移動し、1月末には御前崎沖を 北上しました。 【定地水温】伊豆諸島では黒潮が御蔵島以南を 通過することが多く、北部への暖水波及が弱く なりました。そのため、大島や新島では昨年ま での高水温とは異なり、平年値に近い水温に低 下しました。1月下旬以降、黒潮北上部の東へ の移動に伴い、北部への暖水波及が強まり水温 が上昇しました。

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図 2 関東・東海海況速報(令和 3 年 12 月22 日)

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図 3 大島(左)および新島(右)の水温変化

海況予測(令和4年 4 月~7 月)

令和 4 年 4~7 月は大蛇行が継続し、A 型流路 (図 4)で推移します。黒潮は伊豆諸島の西側を 北上し、一時的に熊野灘に接近することがありま す。大蛇行は、4月には 1970 年代の4年8ヶ月 の最長期間を超え、記録が確かな大蛇行の中では 最長となります。

伊豆諸島北部海域の海況見通し

伊豆諸島北部海域の沿岸水温は、黒潮が概ね伊 豆諸島の西側を北上することから、暖水に覆われ、 高め傾向となることが推測されます。そうしたこ とから「高め」~「きわめて高め」(※)の予想とし ています。※「平年並」=平年値±0.5℃程度、「高め」=平年値+1.5~2.5℃、 「極めて高め」=平年値+2.5℃以上

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図 4 黒潮流路の代表的なパターン A型:32°N 以南まで蛇行(海上保安庁 HP より)

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