大島事業所トピック№413 令和5年8~12月の伊豆諸島周辺海域の海況見通し

大島事業所トピック№413 令和5年8~12月の伊豆諸島周辺海域の海況見通し

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令和5年8~12月の伊豆諸島周辺海域の海況見通し-黒潮は大蛇行が継続し、A型基調で推移する-

令和5年7月に長期漁海況予報会議が開催され、水産研究・教育機構より、令和5年8~12月の海況予報が発表されましたので、お知らせします。

海況の現況と経過

【現況】黒潮は紀伊半島沖で大きく離岸し、御前埼沖を北上して御蔵島西沖に達した後、御蔵島付近を東流し房総沖に流去しています(図1)

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図1 関東・東海海況速報(令和5年7月31日)

【経過】4~5月は概ね、黒潮は紀伊半島沖で大きく離岸し、御前崎沖を北上して御蔵島西沖に達した後、御蔵島付近を東流し房総沖に流去する流路で経過しました。6 月には黒潮の北上部がS字状になり熊野灘に接近しました(図2左)。7月には一時的に黒潮が八丈島の南沖を通過し、伊豆諸島全体が冷水域に覆われました(図2右)。

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図2 関東・東海海況速報(令和5年6月20日:左、7月11日:右)

 

海況予測(令和5年8月~12月)

令和5年8~12月は大蛇行が継続し、A型流路で推移します(図3)。蛇行北上部は伊豆諸島海域の西側に位置します。

伊豆諸島北部海域の海況見通し

伊豆諸島北部海域の沿岸水温は、黒潮が概ね伊豆諸島の西側を北上することから、暖水に覆われ、高め傾向となることが推測されます。そうしたことから「高め」~「きわめて高め」(※)と予想としています。

※「平年並」=平年値±0.5℃程度、「高め」=平年値+1.5~2.5℃、「きわめて高め」=平年値+2.5℃以上

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図3 黒潮流路の代表的なパターン

A型:32°N以南まで蛇行(海上保安庁HPより)

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