大島事業所トピック№404 令和 3 年 8~12 月の伊豆諸島周辺海域の海況見通し

大島事業所トピック№404 令和 3 年 8~12 月の伊豆諸島周辺海域の海況見通し

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黒潮は大蛇行が継続し、概ねA型基調で推移する

令和3年7月に長期漁海況予報会議が開催され、水産研究・教育機構より、令和3年8~12月の海況予報が発表されましたので、お知らせします。

海況の現況と経過

【現況】 平成29年8月以降続いている大蛇行は、今月末で4年になります。8月2日現在、黒潮は紀伊半島沖~遠州灘沖で大きく離岸し、石廊崎沖 を北上して34°10′N付近に達した後、三宅島 付近を通過し房総沖に流去しています(図1)。

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図1 関東・東海海況速報(令和 3 年8月2日)

【経過】 黒潮は1~7月まで概ね伊豆諸島の西側を北上する流路でしたが、1月(図2)、3月(図3)、5月に一時的に伊豆諸島の東側を北上する流路となりました。

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図2 令和 3 年 1 月 7 日

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図3 令和 3 年 3 月 12 日

海況予測(令和 3 年8月~12月)

令和3年8~12月は大蛇行が継続し、概ねA型流路(図4)で推移します。伊豆諸島海域では伊豆諸島の概ね西側を北上します。

伊豆諸島北部海域の海況見通し

伊豆諸島北部海域の沿岸水温は、黒潮が概ね伊豆諸島の西側を北上することから、暖水に覆われ、高め傾向となることが推測されます。なお、一時的に伊豆諸島の東側を北上する時は「平年並み」になることから、期間中は「平年並み」~「高め」、暖水波及時には「極めて高め」(※)の予想としています。

※「平年並み」=平年値±0.5℃程度、「高め」=平年値+1.5~2.5℃、「極めて高め」=平年値+2.5℃以上

4.jpg図4 黒潮流路の代表的なパターン

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