大島事業所トピック№409 令和4年8~12月の伊豆諸島周辺海域の海況見通し

大島事業所トピック№409 令和4年8~12月の伊豆諸島周辺海域の海況見通し

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黒潮は大蛇行が継続し、A 型基調で推移する

令和4年7月に長期漁海況予報会議が開催され、水産研究・教育機構より、令和4年8~12月の海況予報が発表されましたので、お知らせします。

海況の現況と経過

【現況】黒潮は紀伊半島沖で大きく離岸し、遠州灘沖をS字状に北上して御前崎沖に達した後、御前崎沖~御蔵島付近を東流し、房総沖を北東に流去しています(図1)。

図1 関東・東海海況速報(令和4年7月27日)

図1 関東・東海海況速報(令和4年7月27日)

【経過】2月の中旬に大蛇行の一部がちぎれて小さくなると蛇行が東に移動しました。この小さくなった蛇行が東進したことにより3月末~4月上旬にかけては、黒潮が大王崎沖~八丈島付近まで東流し、一時的に伊豆諸島付近~伊豆諸島の東沖を北上しました。一方で紀伊半島沖では四国沖から東進してきた小蛇行が入れ替わって大蛇行を形成していま す(図2)。

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図2 関東・東海海況速報(令和4年4月2日)

海況予測(令和4年8月~12月)

令和4年8~12月は大蛇行が継続し、A型流路(図 3)で推移します。蛇行北上部は伊豆諸島海域の西側に位置し、熊野灘~遠州灘に近づくことが多くなります。大蛇行は、平成29年8月に始まり、5年を超えました。

伊豆諸島北部海域の海況見通し

伊豆諸島北部海域の沿岸水温は、黒潮が概ね伊豆諸島の西側を北上することから、暖水に覆われ、高め傾向となることが推測されます。そうしたことから「高め」~「きわめて高め」(※)の予想としています。

※「平年並」=平年値±0.5℃程度、「高め」=平年値+1.5~2.5℃、 「極めて高め」=平年値+2.5℃以上

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図 3 黒潮流路の代表的なパターン

A型:32°N 以南まで蛇行(海上保安庁 HP より)

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