羽田空港D滑走路誘導灯付近のミズクラゲ!

 ミズクラゲAurelia sp.と推測される直径2㎜ほどのエフィラ幼生が春に採集されたことを前号(平成24年4月)で紹介しました。それらの幼生が変態した稚クラゲは、動物プランクトンなどを食べて、写真のように傘の直径が20から30㎝に成長して存在感を現わします。今回、羽田空港(東京国際空港)のD滑走路誘導灯付近の流れがぶつかり合う潮目付近で群れている様子を撮影しました。植物プランクトンが大発生して茶褐色の色合いを呈する湾奥の夏期にしては、透明度がやや高いのに気づかれたでしょうか。恐らく、高密度で分布する本種が周りの動植物プランクトンを濾し取ったためと考えられます

写真1 写真2

 寒天状のミズクラゲ   D滑走路誘導灯付近に形成された潮目を漂うミズクラゲの集団

 

平成24年5月8日内湾水質調査結果

 

St.1 羽田洲

St.2 羽田沖

St.3 15号地

St.4 三枚洲

St.5 お台場

調査開始時刻

9:39

11:10

12:07

13:05

14:25

調査終了時刻

10:25

11:31

12:42

13:20

15:10

底曳開始緯度

N35 31 52.9

N35 33 32.5

N35 36 43.8

N35 37 12.1

N35 37 46.7

底曳開始経度

E139 47 37.0

E139 47 46.5

E139 50 19.2

E139 51 28.4

E139 46 14.2

底曳終了緯度

N35 31 52.1

N35 33 33.4

N35 36 42.9

N35 37 11.1

N35 37 46.0

底曳終了経度

E139 47 36.2

E139 47 47.1

E139 50 19.2

E139 51 27.8

E139 46 13.4

曳網距離(m)

31.8

31.6

30.7

34.3

29.5

天候

風向

S

S

S

S

S

風速(m/sec)

3.0

3.0

5.0

3.0

1.0

風力

2

2

3

2

1

気温(℃)

23.5

21.3

21.2

22.2

22.5

実測水深(m)

3.5

5.1

4.6

3.8

2.3

透明度(m)

1.3

1.4

0.9

1.0

1.1

水色

18

17

19

16

17

水温
(℃)

表層(0.5m)

18.8

19.8

20.0

18.0

20.3

底層(B-1m)

18.5

18.4

18.7

18.8

20.2

塩分

表層(0.5m)

17.2

17.2

13.5

10.0

16.7

底層(B-1m)

18.6

24.8

25.0

25.8

17.7

DO
(mg/l)

表層(0.5m)

6.2

6.6

5.5

5.9

5.7

底層(B-1m)

5.7

5.5

5.5

5.6

5.6

DO
(%)

表層(0.5m)

75.9

82.2

67.3

68.0

71.0

底層(B-1m)

70.6

69.4

70.7

72.5

70.2

pH

表層(0.5m)

9.62

9.66

9.32

10.10

9.12

底層(B-1m)

9.48

9.57

9.72

9.59

9.18

濁度

表層(0.5m)

5.0

3.5

8.4

5.2

3.7

底層(B-1m)

4.0

3.7

7.2

4.5

4.6

電導度
(mS/cm)

表層(0.5m)

24.58

25.10

22.28

17.12

24.60

28.06

28.00

23.53

18.32

27.11

底層(B-1m)

26.11

33.64

34.54

35.44

25.78

29.91

38.84

39.19

40.24

28.62