葛西臨海公園“東なぎさ”で川や池にいるはずのモツゴを採捕!

 東なぎさや西なぎさでハゼ科魚類やシラス期のアユを対象に毎月1回、地曳網調査を行っています。ところが、7月31日に海では見かけない珍しい?魚が採集されました。よくよく見てみると、鱗の形成が完成していない4cm程のモツゴの稚魚でした。念のために、各鰭の数と位置関係、体側にある側線の伸び具合などを元に検索したところ、川や池に普通に生息するコイ目コイ科モツゴ属3種のうちのモツゴPseudrasbora parva(Temminck et Schlegel)と分類できました。本種は、おちょぼ口(国語辞典には女・子供の小さくつぼめた口つき、と記載されています)と言われるほど口が小さいことから、関東では通称クチボソと呼ばれています。
 なお、東なぎさは旧江戸川の河口域に当たり、川から流れてきたものと思われますが、現場の塩分は外海の約4分の1の8.93でした。

小型地引き網

モツゴ

写真 小型地曳網による調査風景と採集されたモツゴ

 

平成201212日内湾水質調査結果

水質調査結果