河口より上流約11kmの多摩川でクロダイ稚魚を採集

  多摩川の稚アユ遡上数を把握するため、小型定置網による採捕試験を春期に行っています。平成21年3月25日には、調布防潮堰より約2km下流のガス橋付近で調査を開始しました。3日後の28日に袋網を上げたところ、稚アユやオイカワ、マハゼ、アシシロハゼ、チチブ、テナガエビ等などに混じって3~4cm程のクロダイAcanthopagrus schlegeli (Bleeker)の稚魚が網に入りました。なお、当該水域は河口から上流へ約11kmも遡りますが、河川勾配が緩やかであるため比重の高い内湾水が低層より浸入することがあり、他の調査でアミ類等の内湾性動物プランクトンが多数採集される場合や、稀にミズクラゲが観察できることがあります。

ガス橋上流付近に設置した小型定置網

写真1 ガス橋上流付近に設置した小型定置網

クロダイの稚魚

写真2 クロダイの稚魚

平成21年4月10日 内湾水質調査結果

水質調査結果