バカガイとシオフキ稚貝の顔つき?

 河口域の二枚貝の成長や生残状況を把握するために着底直後の数ミリサイズの二枚貝を分類していると、検索図鑑がないため最初に分類の壁に突き当たります。そこで、少しずつ大きさの異なる類似種を並べたうえで特徴点を読み取るようにしています。今回、寿司ネタでは青柳と呼ばれるバカガイMactra chinensisとアサリRuditapes philippinarumの潮干狩りの際に必ずといっていいほどみられるアサリより一回り大きい丸い形のシオフキの識別点を紹介します。

各写真下の目盛は1㎜ですから2㎜弱~3㎜程度の大きさです。撮影角度によっては微妙に実態とのズレも生じますが、左右の写真を眺めると概ね左側は右側に比べてやや面長な顔かたちであるため肩の部分が緩やかなカーブを描いています。また、色彩は左側が殻の閉じる殻頂部で濃い茶褐色を呈しているのに対し右側は黄褐色が淡く広がっています。1㎜近くであれば両者の特徴を注意深く読み取って分類します。

さて、種名ですが左側が寿司ネタのバカガイ、右側がアサリとともにみかけるシオフキです。

写真1 写真2

                       

 

平成26年11月5日 内湾水質調査結果   

    St.1 羽田洲 St.2 羽田沖 St.3 15号地 St.4 三枚洲 St.5 お台場
調査開始時刻 10:50 11:24 9:58 9:37 12:12
調査終了時刻

11:03

11:38 10:22

9:52

12:33

底曳開始緯度 N35 31 54.6 N35 33 18.3 N35 36 45.9 N35 37 19.0 N35 37 45.5
底曳開始経度 E139 47 36.0 E139 47 51.6 E139 50 15.3 E139 51 21.2

E139 46

16.0

底曳終了緯度 N35 31 54.2 N35 33 19.4 N35 36 46.2 N35 37 19.1 N35 37 44.7
底曳終了経度 E139 47 37.3 E139 47 51.1 E139 50 16.8 E139 51 19.8 E139 46 14.9
曳網距離(m) 34±3 36±3 38±3 35±3 36±3
天候
風向 NNE NNE

N

NE N
風速(m/sec) 2.4 5.3 3.2 5.5 3.5
風力 2 3 2 4 3
気温(℃) 16.5 16.4 15.4 14.9 17.4
実測水深(m) 3.6 5.8 5.8 4.2

3.4

透明度(m) 2.5 3.5

1.5

1.6 4.5
水色 10GY3/4    暗緑色 10G2.4/3     暗緑色 5GY3/3     暗灰黄緑色 5GY3/3      暗灰黄緑色 10G2.4/3      暗緑色
水温(℃) 表層(0.5m) 18.14 18.00

18.46

18.09 18.96
底層 (B-1m) 18.57

18.25

19.82 19.30 18.97
塩分 表層(0.5m) 28.6 27.1 25.6

25.5

28.3

底層 (B-1m) 29.5 28.7 32.0

30.9

28.3
DO(mg/l) 表層(0.5m) 6.67 7.60 5.59 6.58 4.60
底層 (B-1m) 6.26 7.23 2.75 5.31 4.60
DO(%) 表層(0.5m) 83.9 94.6 69.6 81.3 58.8
底層 (B-1m) 80.0 91.2 36.5 69.3 58.8
pH 表層(0.5m) 7.98 7.96 7.90 7.94 7.70
底層 (B-1m) 7.96 8.02 7.86 8.00 7.69
濁度 表層(0.5m) 1.4 1.5 7.2 5.1 0.9
底層 (B-1m) 5.1 1.8 13.7 2.2 0.8
電導度(mS/cm) 表層(0.5m) 38.4 36.5 35.0 34.6 38.8
底層 (B-1m) 39.9 38.6

44.1

42.2

38.8

 

 

 調査側点図

 調査側点図