内湾調査平成29年5月 海底でひっそり過ごす底生生物たち
平成29年5月8日 内湾水質調査結果
エクマンバージ型採泥器(写真1)を用いて、海底の泥と底生生物の採集を行いました。
St.1(羽田沖)とSt.3(15号地:若州海浜公園沖)を中心に全地点でマルタスダレガイ目に属するチヨノハナガイRaetellops pulchellus (Adams&Reeve)とシズクイシガイTheora fragilis(A.Adams)(写真2)が採集されました。これらは殻長15㎜ほどに成長する殻の薄い小さな貝で、泥分率の高い汚濁が進んだ水域に多く生息していますが、東京湾奥では夏場を中心に底層の貧酸素水化が顕著に進むため、これらの汚濁指標種の生息も非常に厳しくなります。これらの二枚貝の他には、ゴカイやイソメの仲間が多数確認できました。

写真1 エクマンバージ型採泥器

写真2 採取されたチヨハナガイやゴカイ類
図1調査地点
平成29年5月8日内湾水質調査結果
平成29年5月8日内湾水質調査結果.xls [38KB xlsファイル]
