平成29年12月 孵化後間もないアユの仔魚が採集される

 平成29年12月4日の小型底曳網採集では、羽田空港沖のSt.2で体調6.3mmの仔アユ1尾が採集されました(写真1)。アユの体長と頭部耳石に一日一本形成される輪紋数(日輪と呼ぶ)との関係から、この仔アユは孵化後一週間も経っていない11月下旬に孵化した個体と推定されました。この時期の河川中下流域の水温は、おおよそ16~20℃であることから、卵が孵化するのに11~16日ほど要するものと推定されます。したがって、今回採集されたアユの仔魚の誕生日は11月半ばごろと考えられます。

 なお、晩秋以降に東京湾へ下った仔アユは、餌が豊富な東京湾で冬春季を過ごし、5~6cmほどに成長すれば川の上流を目指して遡上します。

 

写真1 体長6.3㎜の仔アユ

写真1 体長6.3mmの仔鮎

注)白色プレートの一片は1㎜

 

図1 調査地点         

図1調査地点

 

平成29年12月4日 内湾水質調査結果 

 平成29年12月4日 内湾水質調査結果.xls [38KB xlsファイル] 

 平成29年9月7日 内湾水質調査結果