平成29年4月17日 内湾水質調査結果       

   島しょ農林水産総合センターでは、毎月内湾の5地点(図1)で小型底曳網による生物採集を行っています。

 今回の調査では、マハゼAcanthogobius flavimanusを含むハゼ科の仔魚が多数採集されました(写真1)。採集数が特に多かったのは、東京ゲートブリッジ近くにある調査地点St.3(若洲海浜公園沖)でした(写真2)。4月は年間を通して最もハゼ科の仔魚が採集される時期で、その大半をマハゼが占めています。マハゼは冬から春にかけて、水深が10mより浅い砂泥底に1mほどの巣穴を掘り、その巣穴の上面に卵を産み付けます。今春孵化した仔魚は、しばらく遊泳した後に湾奥の浅場に着底し、成長しながら川や運河に入るもの、湾奥に残るものがあります。また、夏から秋にかけては、釣りの対象魚として人気があり、天ぷらなど、食材としても重要です。 

 
図1 採集されたハゼ科仔魚 図2 調査風景(St3 若洲海浜公園沖)
写真1 採集されたハゼ科仔魚     写真2 調査風景(St3 若洲海浜公園沖)
 
 

図1 調査地点         

図1調査地点

                      

平成29年4月17日内湾水質調査結果

平成29年4月17日内湾水質調査結果

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