平成29年10月 お台場人工海浜公園で採集された二枚貝

 平成29年10月11日に5地点で行った小型底曳網調査では、魚類はネズッポ科の稚魚がわずか3尾しか採集されませんでした。一方、二枚貝は秋生まれの稚貝の加入により全地点で見られ、採集数は先月の約7.5倍でした。今回、種類数が最も多かったお台場における二枚貝数種を紹介します。写真1の上段左側は殻長2~3mmのアサリで、潮干狩りの代表種です。写真1の下段左側は殻長2mmの北米産の外来種ホンビノスガイで、平成10年に千葉県の稲毛海岸で初めて確認されました。三番瀬のアサリ漁業が思わしくない現在、アサリに代わる貴重な収入源になっており、殻長10cmほどの個体が居酒屋のメニューに加えられていることがあります。写真1の右側は寿司ネタのアカガイに類似した殻長2~8mmのサルボウガイで、刺身や佃煮などで賞味されます。写真2は潮干狩りでアサリに交じって採集されるシオフキに見えますが、成貝でも殻長3mmほどにしかならないケシトリガイです。写真3は外来種のウスカラシオツガイで、殻長数mmを超える頃に殻がいびつな形になります。

写真1 アサリ、ホンビノスガイ、サルボウガイ 

 

 

 

 

 

 

  

 

写真1 アサリ、ホンビノスガイ、サルボウガイ

写真2 ケシトリガイ 写真3 ウスカラシオツガイ

写真2 ケシトリガイ           写真3 ウスカラシオツガイ

 

  

 

図1 調査地点         

図1調査地点

 

平成29年10月11日 内湾水質調査結果 

平成29年10月11日 内湾水質調査結果.xls [38KB xlsファイル] 

 平成29年9月7日 内湾水質調査結果