平成29年7月 海底を這う貪欲な海フクロウと初夏の赤潮

      ウミフクロウPleurobranchaea maculataという、ちょっと変わった生き物が採集されました(写真1)。ウミウシの仲間で、潮間帯下から水深20m付近までの泥質の海底に生息し、その姿と名前からは想像できないほど、貪欲に餌を求めて活動します。ウミウシやイソギンチャクから魚類の死体まで、何でも食べてしまうことから、水族館や海水魚飼育マニアの間では、水槽内で繁殖するイソギンチャクを退治する「掃除屋さん」として重宝がられています。その反面、ハンドリング(人の手に触れること)には強い生物ではないので、船上で写真撮影の後は現地で放流しました。初夏を迎え、植物プランクトンが異常発生した赤潮も気になる季節になりました(写真2)。 

写真1 ウミフクロウ 写真2 中央航路で見られた赤潮

写真1 ウミフクロウ                           写真2 中央航路で見られた赤潮

 

 

図1 調査地点         

図1調査地点

 

平成29年7月10日 内湾水質調査結果 

平成29年7月10日 内湾水質調査結果.xls [38KB xlsファイル] 

 平成29年7月 内湾水質調査結果