平成30年4月 東京湾奥に漂うカミクラゲ

 平成30年4月19日の小型底曳網調査では、三枚洲のSt.4と15号地(若洲海浜公園)沖のSt.3でカミクラゲSpirocodon saltatorが、それぞれ3個体と1個体採集されました(写真1)。本種は傘径6~7mmの釣鐘状で、半透明な集めのゼリー状の傘下にある触手基部あたりから透けて見える赤褐色の眼点がとても綺麗に映えるため、まるでデザインを施したランプのように見えます。なお、水中で触手がたなびく姿が人の髪の毛のように見えるため、カミクラゲと呼称されるようになったようです(図2)。

 本種は、寒さが厳しくなる昨年末から今年の春にかけて、船で走れば必ずと言えるほど漂流する姿が目に入るなど、かなりの数が発生して湾奥を漂っていたものと考えられます。

 

 

図1図2

写真1  カミクラゲ           写真2 海底を漂うカミクラゲ

 

図1 調査地点         

図1調査地点

 

平成30年4月19日 内湾水質調査結果 

平成30年4月19日 内湾水質調査結果.xls [37KB xlsファイル] 

 平成30年4月19日 内湾水質調査結果