内湾調査平成16年10月 お台場の生き物たち
10月の内湾調査
羽田沖ネット採集
上のバットの生物は、小さな底引き網で捕れたエビや魚です。
- 魚はカタクチイワシで、プランクトンを食べて育つイワシの仲間です。刺身で良し、また煮干しの原料にもなります。
- バット右半分に糸のような長い触角をもつエビが見えますが、これはシバエビです。少しずつ姿が見えるようになりました。
- カタクチイワシの尾びれ下に7cm程の小さなエビが見えますが、これはクルマエビの子供です。尾扇(びせん)と言う尻尾(しっぽ)には特徴的な青や黄色の淡い色が、また体には褐色の横縞模様が見えるまでになっていました。
お台場の生き物たち
2,3mmの丸い砂の固まりを干潟で見かけることができます。
これはカニが砂の表面の餌を食べた後の砂を丸めて出したもので、砂団子と呼びます。
砂団子の付近に1cmほどの穴があちこちに見えます。
掘っていくと小さなカニが捕れました。
網の中央にいるカニの甲幅は、約1cmほどです。
計数シャーレーの目合いは5mm。
脚(あし)には特徴的な長円形の「鼓膜」があり、コメツキガニでした。
脚のところに白く見えるのがそれです。音を感じるかどうかはわかっていません。
上の画像は、お台場の干潟で生物を調べたときの様子です。
下の画像は、アカエイが掘った直径30cmから40cmの穴です。
砂中の貝類を食べるための穴がたくさんあり、海底は凸凹していて平坦さがなくなっていました。
エイの尾部にある棘は危険です!
この穴の中でヒレを動かす姿を見かけましたが、砂が崩れ貝が露出していました(物差しは30cmです)
平成16年10月14日内湾調査
調査位置 | st.1 羽田洲 | st.2 羽田沖 | st.3 15号地 | st.4 三枚洲 | st.5 御台場 | |
時刻 | 9:55 | 10:45 | 8:50 | 8:25 | 11:30 | |
天候 | C | C | C | C | C | |
風向/風力 | NE/1 | NE/1 | NNE/1 | NNE/2 | NE/1 | |
気温℃ | 20 | 20 | 17 | 18 | 19 | |
水深(B)m | 3.7 | 6.8 | 5.4 | 4.5 | 2.5 | |
透明度m | 1.6 | 2.0 | 1.8 | 1.8 | 2.5 | |
水色 | 7.5Y 4.0/5.0 dk-gY |
5.0GY 5.0/8.0 dp-YG |
5.0GY 5.0/8.0 dp-YG |
5.0GY 5.0/8.0 dp-YG |
10.0Y 3.5/5.0 dk-YG |
|
水温 | 表層 | 20.10 | 19.50 | 20.70 | 20.10 | 20.40 |
℃ | 低層(B-1)m | 20.50 | 21.80 | 21.0 | 21.10 | 20.60 |
塩分 | 表層 | 16.0 | 12.80 | 16.0 | 16.70 | 13.80 |
低層(B-1)m | 18.10 | 26.10 | 24.0 | 23.10 | 15.20 | |
pH | 表層 | 7.37 | 7.62 | 7.56 | 7.53 | 7.12 |
低層(B-1)m | 7.12 | 7.09 | 7.41 | 7.38 | 7.23 | |
DO | 表層 | 6.48 | 4.86 | 5.76 | 6.67 | 4.37 |
mg/L | 低層(B-1)m | 7.17 | 7.89 | 6.39 | 6.52 | 4.46 |
濁度 | 表層 | 2.62 | 2.19 | 2.69 | 2.73 | 2.31 |
低層(B-1)m | 2.96 | 4.18 | 3.74 | 3.65 | 2.42 | |
電気伝導率 | 表層 | 5.08 | 9.90 | 14.60 | 13.10 | 9.30 |
低層(B-1)m | 26.30 | 13.50 | 14.90 | 7.70 | 3.42 |
