180.未成熟アオウミガメの資源生態に関する研究
倉田・青木・木村・杉本
1980~1982年度に実施した「アオウミガメの増殖技術改良に関する研究」に引続き、未成熟ガメの資源生態とアクチバブル・トレーサー法を活用した標識技法を検討した。
南西諸島におけるウミガメの分布・捕獲方法・利用方法等を聞きとり調査した。アオウミガメは列島全部に生息し、北に多く、南に少ない。アカウミガメの生息は少<、屋久島では産卵期に集中する。タイマイは北に少く、南に多い。これら各種の産卵場は19島67カ所で確認された。
アクチバブル・トレーサー法による標識技法の検討のため、1983年8月生まれの椎ガメ22頭にふ化後18日間約300ppmのEuを飼料に混入して投与し、現在飼育中である。
研究要報180(1984.10)
