鈴木・川名・吉田

 鯉用の完全配合餌料をつくる資料を得るために魚粉と大豆の代替率について試験した。水元分場の止水・底泥池を用い、切鯉・新仔養成のための大豆代替の各種率ペレット・クランブル餌料で飼育を行った。
 切鯉養成では1年魚を用い大豆代替率32%で十分実用性があることが判った。新仔養成では0年魚で代替率49%でも成長・餌料効率は良好であったが、網いけす底が池底に埋れたことから餌料十αの要因が働いたことが推測された。
 餌料成分の相違が鯉の越冬にいかなる影響を与えるか究明し、代替率の多い程減重率が高いが、魚体の成分分析値はその逆の傾向にあったことが判明したので付記した。

研究要報60(1968.3)

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