今井・草処

 伊豆諸島海域の水深150~400mの底魚類を対象とする一本釣の省力化・能率化をはかるため、次の点を考慮して捲揚機の開発、実用化試験を行った。主機推進軸の回転利用・小型軽量・安価・魚の口切れ防止・スプールの脱着容易・変速可能等を留意事項とした。
 試作機を1号より3号まで改良し、とくに緩衝装置に留意し、多板式スリップ装置をスプール内に組込む方式をとった。洋上での実験も好結果を得て実用に耐え得ることが実証された。

研究要報85(1970.7)

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