倉田・広瀬

 1953年から1961年度にわたって大島分場が実施してきた調査は「投石材・投石方法の調査」・「テングサ成長度・胞子発生時期調査」・「投石事業の効果認定調査」に分けられる。
 投石材の種類によるテングサ着生の関係は大島オオヤノクポでは、小型の投石材では四散・埋没がある。投入石に種草を固着させる方法も好結果は得られなかった。大野式盤石(特許)も用いたが種草が枯死し、波浪によって四散した。テングサの成長度・胞子発生時期調査は、1955年は大島差木地地先トーシキで、1956年はこれに加え前記オオヤノクポを禁漁区として実施し、時期別の草丈及び胞子の出現状況を記した。
 築磯事業年度別実施状況(1953~1961年度)を付記した。

研究要報39(1963.3)

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