原・井上・村井

 ニジマスに対するアルコール酵母の飼料効果を検討した。1年魚を使用し、A・B2種類のアルコール酵母の配合率を変えて飼育し、成長・血液の生化学的性状・食味等の試験を行った。
 配合率15%までは対照区に劣らない成長がみられる。スケソウ肝油の吸着率は、アルコール酵母の配合率が高くなるほど減少し、給餌の際には水中へのロスが大きい。
 食味試験では対照区と比べて差はない。血液の生化学的検査結果、A区では貧血・肝臓障害が起きていると考えられるが、B区では異常は認められない。

研究要報114(1975.3)

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