塩屋・草苅・藤浦・中川・石川・倉田

 沿岸漁業構造改善事業の一環として大型魚礁設置事業が1967年度から大島千波沖に設置が進められているが、事業の開始に先立ち設置点を決定する適地調査を1965~1967年まで継続実施した。海底地形・底質・生物環境を主体に調査を行い、海流・地先魚類相・漁場利用状況については既往資料と現地の聞取りによった。
 大島千波地先:漁場環境の面からも、漁場利用の面からも大型魚礁設置の適地である。新島羽伏浦および式根島泊沖地先:前者は海底がゆるやかで回遊性魚類の好漁場であるが、底生生物が貧相で底質が安定しない欠点がある。後者は平坦地が狭く、急深で海流が速い難点がある。
 三宅島神着地先:底生生物が貧相で有望ではない。

研究要報63(1968.3)

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