52．シャコ幼生の飼育について（予報）
高松・三村・塩屋
東京湾のシャコは打瀬網漁業者の重要な漁獲対象であるが、その生態は十分明らかでない。抱卵親から卵のふ化、成体型幼生にまで飼育ができたので報告する。
飼育装置はガラス水槽３槽で、濾過槽、人工海藻槽（水質保全用にEctocarpusspを繁茂させた）、飼育槽に分け、照度は600luxとした。飼育水は室温でＰＨは8.5～8.6に保つよう努め、餌料はOithona2種、アルテミアのノープリウスを与えた。この結果６回の脱皮後、成体型幼生を得た。
研究要報5２（1966.6）水産増殖 Vol. 14 No. 1
