加藤・加々美

 奥多摩湖の湛水当初の1958~1960年の3年間の生物相調査結果は同標題(要報No.32)で報告されているが、以後も調査は継続されながらまとまった報告がないので、1961年以降1981年までの結果をとりまとめた。湖の環境要因の経年変化は都水道局資料により水位・水質を記した。
 1957~1981年までに出現した魚種は11科26属29種、エビ類は2種が記録された。水族の移殖記録、出現各種について由来・生態・利用など記載した。繁殖が確実と思われるのは、ヤマメ・ワカサギ・ホンモロコ・モツゴ・ウグイ・オイカワ・ハス・ギバチ・オオクチバス・ヨシノポリ・スジエビの11種である。
 水産増殖対策として、今後の課題を提示した。

研究要報157(1982.3)

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