西村・斎藤・井上・工藤

 畜産廃棄物(フェザーミール・血粉・ミートポーンミール)を組合せ、ニジマスを用いて飼育実験した。1年魚を用いたものを実験Ⅰ,0年魚を実験Ⅱとした。
 実験Iでは上記素材を34.0:9.6:26.5の割合で組合せ、不足のアミノ酸・L-リジン塩酸塩・DL-メチオニンの添加区等6区を設定した。83日間の飼育結果、全区へい死はなく、魚粉区・半量添加区が成長・飼料効果の成績がよかった。食味試験では各区共に問題はなかった。
 実験Ⅱでは上記素材を25.0:20.0:26.0の割合で組合せ、L-リジン塩酸塩・DL-メチオニンを添加して魚粉の含有量まで高めて飼育試験を行った。63日の飼育結果全区へい死はなく、成長・飼料効果は魚粉区がよく、アミノ酸無添加区が悪かった。
 発酵血粉のニジマスふ化稚魚への活用のための飼育試験を行った。15曰間の給餌で増重量は試験区は対照区に比べ若干劣った。

研究要報134(1978.2)

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