草苅・川野ほか

 沿構事業の一環としての大型魚礁設置事業は1967~1970年度まで4,050個の魚礁が大島千波沖に投入された。
 投入については、投入海域の中心部に浮標を設置し、こまめな操船により中心部に集中投入できるよう指示した。5個投入するごとに測角により位置の確認を行うなどの指導をした。
 投入魚礁のバラツキについては船位測定にもとずく各年度ごとのバラツキ想定図を作成するとともに魚探による魚礁の観察を行った。
 効果認定は釣獲調査及び底刺網による漁獲調査を行った。釣獲調査では、チカメキントキ・キダイ等有用魚族の定着が認められ、魚探調査では魚群反応もかなり多くみられたが、漁獲そのものは少なかった。

研究要報92(1971.4)

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