原・井上

 前3報によりニジマスにサルファ剤を経口投与した時の組織内濃度について報告したが、今回は治療効果を向上させるために組織内濃度の早期上昇とそれを維持するに必要な投薬量の検討を行った。方法は前報と同様であるが、投薬方法を3群に投与量と投与間隔を変えて行った。
 有効血中濃度を7mg/dlと仮定した場合には早期上昇をはかるための初回投薬量は魚体重kgあたり200mgである。血中濃度の維持量として魚体重kgあたり100mgが適量であり、50mg、100mg隔日投薬では血中濃度を維持することはできない。

研究要報56(1967.1)魚病研究Vol.1 No. 2

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