原・村井・井上・斎藤・加藤

 2種類のアルコール資化酵母を用い魚粉との代替率の飼育試験を昨年度実施したが、今年度は成長促進・貧血防止の観点からシスチン・カルシュウム・鉄混合物を添加して効果を検討した。
 ニジマス1年魚を用い7~11月の126日間飼育した。その結果、生残率は各区95%以上であったが、飼料効率は対照区に比し添加の各区は低い値となった。成長を平均体重でみるとエタノール・メタノール資化酵母ともにシスチン・カルシュウム・鉄混合物の添加効果はなかった。
 健康度判定の1つとして供試魚の血液の生化学的検査を行った。試験区は対照区に比しRCCでは差はなかったが、Hb・Htは低下している。脂質成分含量も低下がみられた。

研究要報122(1976.3)

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