塩屋*・仲村*・**・西村*・**・吉田*・斉藤*
〔メダイ資源調査*〕
 伊豆諸島近海の流れ藻に付随するメダイ幼魚をクモ網とマキ網で採集して出現状況、食性、産卵期と生物学的最小型、標識放流による移動等を調査した。
 メダイ幼魚の出現期間は1月と4~6月で、6月頃が最も多く出現すると推定された。幼魚の遊泳層の移行は7月頃と推定される。食性は、尾叉長50mm以下はCopepoda、50~80mmはCopepodaとSagittaで、80mm以上になるとCopepodaはみられなくなる。産卵期は11月~1月、生物学的最小型は500~600mm(4~5才)と推定された。
 放流は1尾採集されたのみに止り、輪紋は5月と11月の年2回形成されることが確認された。
〔キンメダイ資源調査**〕
 三七礁の漁場形態を明らかにすると共に同漁場で釣獲によるキンメダイの尾又組成をみると4年以下の若年魚であった。

研究要報79(1970.3)

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