草苅

 新造の漁業調査指導船「みやこ」により小笠原海域の漁業調査を行った。第一次(1973.6~7月)は底魚漁業、第二次(1973.11~12月)はまぐろ漁業及び底魚漁業調査を実施した。
 底魚漁業調査:伊豆諸島近海で一般的な底魚一本釣漁具を用い、二次に亘る調査で漁場を代えた。単位漁獲量は1鉢当り平均は-次の調査で0.78尾(1.78kg)であった。魚種は-次で18種不明2種、二次では16種であった。主魚種は共にハマダイである。ハマダイの魚体組成は父島.母島列島に比べ火山列島海域の方が大型であった。
 まぐろ漁業調査:調査操業は父島・母島列島周辺の200m等深線付近で行った。漁具は延縄で実施した。延7日間、延375鉢を使用したが、メバチ1・キハダ3・メカジキ3の漁獲に止まった。

研究要報117(1975.3)