東京湾における魚介類生息環境の改善策を探る!(二枚貝類から生息場の問題を明らかにする)
流域人口が約2,900万人の東京湾は、湾内に窒素・リン等の栄養塩が流入するほか、堆積泥から栄養塩が溶出するため、プランクトンが異常発生して海底に堆積します。水温が上昇し上下の鉛直混合が起こりにくい夏秋期は、堆積物の分解が活発になり、その際、溶存酸素を大量に消費して底層の貧酸素化が進みます。酸素量が極端に低下すると、底生生物が大量死します。そこで、二枚貝をとおして実態を把握するとともに、漁業者情報を参考に生息場の改善策を検討しました。