内湾調査平成30年11月 産卵のため川から降りてきたモクズガニ

内湾調査平成30年11月 産卵のため川から降りてきたモクズガニ

平成30年11月5日の小型底曳網調査では、若洲海浜公園沖のSt.3でモクズガニEriocheir japonicaが採取されました(写真1、写真2)。鋏の上半分には柔らかい毛が密生しているのが特徴で、水中ではふわふわと揺れています。本種は通常、河川などの淡水域に生息しており、秋に産卵のために海へやってきます。今回、St.3で採取された個体は、荒川方面から下ってきた可能性が考えられます。この個体は、指でつまめる程度の大きさでしたが、さらに1.5倍程度の大きさまで成長します。
 本種は所謂「上海ガニ」と呼ばれるチュウゴクモクズガニEriocheir sinensisの仲間で、同じく食用に供されますが、人間に害がある肺吸虫が寄生している危険性があるので、生食は避けましょう。
 なお、チュウゴクモクズガニは、河川や水路など様々な場所に穴を空けたり、在来種の生態系に被害を及ぼす可能性が大きいことから、世界各地で問題視されています。このため、日本では平成17年に特定外来生物に指定され、国内への生きた個体の輸入は許可制になり、取り扱いは厳しく制限されています。島しょセンターでは、平成16年に生きた個体をお台場海浜公園で採集したことがありますが、現在のところ日本で野生化したという話は聞きません。

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 写真1 バットに収容したモクズガニ           写真2 鋏の上半分(赤丸の部分)に毛が密生

 
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  図1 調査地点

  平成30115日内湾水質調査結果
 
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