内湾調査令和4年2月 小さなシログチが夏に来遊します

内湾調査令和4年2月 小さなシログチが夏に来遊します

シログチPennahia argentata は"イシモチ"とも呼ばれ全長20~30㎝以上に成長にしたものは漁業や釣魚の対象となります。また、かまぼこの原料としても知られています。

当所の小型底曳き網による調査では、本種は小型の個体が6~10月に様々な調査地点で採集されている一方、11~12月及び1~5月には採集されていません(図1、2、3)。このことから、夏になると小型の個体が、湾奥の浅場に来遊し、秋には去っていくという回遊パターンの一端がうかがえました。

令和3年の調査では本種は8月にのみ採集されました(図2)。採集場所は、羽田洲(St.1)、15号地(St.3)、お台場(St.5)の3地点(図3)で、採集魚数はそれぞれ、30、92、2尾でした(全長30~60㎜、写真1、2)。夏の湾奥は酸素濃度が低くシログチにとっても厳しい季節ですが、プランクトン等の豊富な餌を食べて生き延びてほしいものです。

    

   図1 調査地点図            図2 シログチ採集数の月別経年推移

                         採集された時期は6~10月に限られた

                         (平成23年~令和3年)。

 

図3 シログチ採集数の場所別経年推移

全ての地点での採集があった(平成23年~令和3年)。

棒グラフ上の数字は採集数を示す。

           

 写真1 シログチ 採集時の様子(St.  写真2 シログチ 固定後にやや透明化した

3、8月、スケールの最小目盛りは     標本(St.3、8月、スケールの最小目盛りは

1㎜)                       1㎜)

内湾水質調査結果 令和4年2月16日