内湾調査令和3年8月 スズキの仔稚魚が採れません

内湾調査令和3年8月 スズキの仔稚魚が採れません

スズキ Lateolabrax japonicus は東京都の内湾漁業で最も水揚げが多い魚種です(図1)。小型底曳網による調査では毎年1~5月を中心に本種の仔稚魚(写真1、2)が採集されていましたが、本年はこの時期の採集が全くありませんでした(図2)。このことから、本年は仔稚魚の発生が例年に比べて少なかった可能性があり、今後の生産量の動向が懸念されます。

今月も仔稚魚は採集されなかったものの、羽田洲(St.1)で成魚1尾が採集されました(写真3、図2(矢印)、図3)。

図1 銘柄別の生産量の推移

(「東京都の水産」平成24年~令和2年版より作成)

図2 スズキ採集数の月推移(平成23年1月~令和3年の8月の期間)

             

 写真1 スズキの仔魚(St.5、平成26年1月、        写真2 スズキの稚魚(St.5、平成26年5月、

 格子の一辺は5㎜)                       格子の一辺は1㎝)

   

 写真3 スズキ成魚(St.1、令和3年8月、全長

 51㎝)


図3 調査地点図

内湾水質調査結果 令和3年8月16日

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