内湾調査令和4年9月22日 ハゼ類の浮き上がり

内湾調査令和4年9月22日 ハゼ類の浮き上がり

9月22日に、日の出桟橋付近(新浜崎橋下流)でハゼ類の死魚が浮き上がっていました(写真1)。それらをタモ網で掬ったところ、海底に生息するハゼ科魚類3種(マハゼAcanthogobius flavimanus、シモフリシマハゼTridentiger bifasciatus Steindacher、チチブTridentiger obscurus)を確認しました(写真2)。また、これらの魚はすでに腐敗が進んでいました。当日の水面近くの酸素濃度DOは1.25mg/Lと貧酸素状態でした。また、周辺で聞き取りを行ったところ、前日には魚の「鼻上げ」(水中の酸素濃度が低いときに、魚が水面付近に浮き上がって口をパクパクする行動)が見られたとの証言がありましたので、魚が死んだ原因は酸欠によると思われました。

なお、昨年の7月に、ハゼ科魚類の「鼻上げ」が観察されたことからも(「東京湾便り 内湾調査令和3年7月 貧酸素水塊出現」)、夏季における日の出桟橋周辺の環境は、海底に生息するハゼ類にとっては昨年に続き厳しいようです。

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写真1 死魚の浮き上がった様子     写真2 採集した死魚(青い横線は5㎝)

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 図1 調査地点図

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内湾水質調査結果 令和4年9月16

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