内湾調査令和6年8月1日 不思議なウミサボテン

内湾調査令和6年8月1日 不思議なウミサボテン

8月1日の東京湾は、先日までのゲリラ豪雨により海水が濁っていました。また海底の酸素濃度が低く貧酸素の水域が広がっていました。

今回の調査では、St.4において、赤橙色で革のような触り心地の、不思議な生き物が採集されました。これはウミサボテンCavernularia obesaと呼ばれる生物です(図2)。写真では、水から引き揚げたため引っ込んでいますが、夜間は触手(ポリプ)を伸ばしており、その姿はまさにサボテンのようです。ウミサボテンは夜行性で、昼間は砂のなかでしぼんで生活しているはずですが、今回の調査ではふくらんだ状態で採集されました。

他にもst.1でマハゼAcanthogobius flavimanusやニホンイサザアミNeomysis japonicaが、st.2でシロギスSillago japonicaが、st.3でアカクラゲChrysaora pacificaやミズクラゲAurelia auritaが採集されました。

東京湾奥調査地点図.png

図1 調査地点図

 

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図2 ウミサボテンC.obesa

 

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図3 マハゼ A. flavimanus

 

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図4 シロギスS. japonica

 

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図5  アカクラゲC. pacifica(左)とミズクラゲA. aurita(右)

 

令和6年8月1日内湾水質調査結果

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