内湾調査令和7年1月14日 東京湾奥のイギス類

内湾調査令和7年1月14日 東京湾奥のイギス類

1月の東京湾は、海水温が10℃付近まで下がり、先月に引き続き透明度が高く、場所によっては4mを超えていました。

今回の調査では魚類などの大きく目立つ生物が採取されず、主にイサザアミ類が採取された他、複数の調査地点で藻類が採取されました。藻類は普段の調査ではあまり目立ちませんが、冬になると海水の透明度が上がって東京湾奥でも大きく育つためか、この時期によく採取されます。

昨年はオオハネモBryopsis maximaと思われる緑藻が多く採取されましたが、今回の調査では紅藻のイギス類(主にショウジョウケノリPolysiphonia senticulosaなど)と思われる海藻が多くの地点で採取されました。

東京都の島しょ部では、カギイバラノリなどの海藻を煮溶かして固めて食べる文化がありますが、イギスの仲間も、種類と地域によっては同様の手法で食用にされることもあるようです。

東京湾奥調査地点図.png

図1 調査地点図

 

R070114St2.jpg

図2  St.2で採取されたサンプル。

イギス類の切れ端が漂っているのが分かります。

 

R070114イギス類.jpg

図3 St.5で採取されたショウジョウケノリなどのイギス類。

冬場の調査では海藻が良く取れます。

 

令和7年1月14日内湾水質調査結果

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