内湾調査令和6年5月9日 大量のイサザアミ類

内湾調査令和6年5月9日 大量のイサザアミ類

5月の小型底曳網調査において、St.4にて大量のイサザアミ類(ニホンイサザアミ?)が採集されました。例年、春先に大量発生するため、この時期の調査では網を引き揚げる際にかなりの重みを感じますが、今年は特に多く採集されました。

4月の調査でもイサザアミ類は取れましたが、1L瓶に半分ほどもいかない量でした。しかし今回は2L瓶4本に振り分けなければならないほどの量でした。

イサザアミ類は植物プランクトンを捕食するとされ、春になって植物プランクトンが増加すると共に増加すると考えられています。そして、大量発生したイサザアミ類は、魚類や鳥類に捕食されたり、あるいは人間によって、佃煮などに加工されて消費されます。過去には東京湾でも佃煮として加工されていました。イサザアミ類は大量発生によって、東京湾の生態系を下支えしているのです。

東京湾奥調査地点図.png

図1 調査地点図

 

St.4で採集された大量のニホンイサザアミ.jpg

図2 St.4で採集された大量のニホンイサザアミ

 

サンプルとして小分けにしたニホンイサザアミ.jpg

図3 サンプルとして小分けにしたニホンイサザアミ

 

 

令和6年5月9日内湾水質調査結果

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