内湾調査令和3年9月 ニクハゼ、小さなハゼ

内湾調査令和3年9月 ニクハゼ、小さなハゼ

ニクハゼ Gymnogobius heptacanthus は、ハゼの一種で、成魚でも全長5㎝程度と小さく、東京湾を含めた日本の沿岸に広く分布し、干潟や護岸近くに多く生息するといわれています。

本種は、小型底曳網による調査で、羽田洲(St.1)とお台場(St.5)を中心に全ての場所で採集されており、本年9月にはSt.5で本種を92尾採集しました(図1、2、表1、写真1、2)。また、羽田沖(St.2)、15号地(St.3)、三枚洲(St.4)のような沖に面した場所では、採集が比較的少ない傾向がありました。採集尾数が比較的多かった本年5、6、9月における全長は、それぞれ1~2㎝、2~3㎝、3~5㎝でした。本種は小さいですが、平成23年~令和2年の間では全魚種中5番目に多く採集され、本調査ではおなじみの魚です。 

               図1 調査地点図                  

   

       図2 ニクハゼの採集数の場所別月推移(平成23年1月から令和3年9月)

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表1 ニクハゼの採集頻度と合計採集数の場所別比較(平成23年1月~令和3年9月の期間)

  

            

 写真1 ニクハゼ(St.5、92尾)              写真2 ニクハゼ(St.5の5尾、最小目盛りは1㎜)

内湾水質調査結果 令和3年9月21日

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