内湾調査令和8年1月8日 冬の赤潮

内湾調査令和8年1月8日 冬の赤潮

年が明け、2026年最初の調査は風が強い寒空となりました。気温は10℃を切り、水温も12℃前後と冷え込み、魚類も殆ど取れません。

そんな中、最初の曳網を揚げてみると、中に赤いものが大量に入っている様に見えました(図2)。いつもの様にイサザアミ等が入っているのかと思えば、網を引き揚げた時には、殆ど何も無くなっていました。不思議に思い、次の地点では網をあまり洗わずに引き揚げてみたところ、赤茶色に濁った何かが海水を染めていました。観察用水槽に採って、よくよく見てみると、細長い埃の様な物が浮いているのが見えます(図3)。この海水を持ち帰って顕微鏡で観察してみると、円筒状の細胞が一列に連なり、棒状になっていました(図4)。

これはSkeletonema costatumという珪藻類に分類される植物プランクトンです。東京湾の最も代表的なプランクトンの一種であり、赤潮の原因にもなります。調査日の海の色は青緑色でしたが、赤潮にならない程度には増えていたようです。最初、赤いものが消えた様に見えたのは、網に引っかかって見えていたものが、洗っている間に網の目から抜けていってしまったからなのでしょう。

東京湾奥調査地点図.png

図1 調査地点図

  

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図2 プランクトンネットで採集された赤いもの。

 

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図3 掬い取ってみると、モヤモヤした毛の様なものが見える

 

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図4 顕微鏡で約200倍に拡大したS. costatum

 

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図5 St.2で採集されたヒメイカ。

冬は魚類こそ少ないですが、こういった生物が見られることもあります

 

 

令和8年1月8日 内湾水質調査結果

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