内湾調査令和8年2月10日 シミコクラゲ

内湾調査令和8年2月10日 シミコクラゲ

2月の調査は、朝方に気温5℃台を記録する非常に冬らしい気候で、決して高いとは言えない9℃前後の海水温が暖かく感じるなど、寒さが際立ちました。 しかし、そんな時期にも関わらず、St.2~4の4点ではハゼ科の稚魚が多く採集された他、St.4では早春に姿を見せるカミクラゲ(図2)が採集され、春が近いことを伺わせます。

そんな中、ふと採集された生物を集めた瓶を覗くと、見慣れない形の点々がありました(図3)。最初はイサザアミの模様と見間違いそうになりましたが、よくよく見ると円形の点々が漂っています。

これはシミコクラゲRathkea octopunctataというヒドロクラゲ(ヒドロ虫綱)の仲間です。ミズクラゲ等の鉢虫綱とは分類が異なるクラゲで、実はカミクラゲもヒドロクラゲの一種です。シミコクラゲはカミクラゲと同様に早春から見られる種類で、傘の周囲の八つの点が特徴的です。直径5mm程度にしかならない小さなクラゲですが、その最大の特徴は、口と胃の間にある口柄という部位から新しいクローンクラゲを大量に生み出し、増殖することです。今回大量採集されたのも、増殖を繰り返して大量発生した結果かもしれません。

東京湾奥調査地点図.png

図1 調査地点図

  

R080210カミクラゲ.png

図2 St.4で採集されたカミクラゲ。
触手は本来もう少し長いのですが、曳網で採集する間に網でもまれてしまう関係上、
どうしても船上に揚げる頃には短くなってしまいます。

 

R080210St4採集物.png
図3 St.4で採集された生物を集めた瓶の拡大図。

イサザアミ以外はゴミが集まっている様に見えますが......

 

R080210シミコクラゲ.jpg
図4 St.4の採集瓶の画像を拡大したもの。

先ほどの画像も見返すと、シミコクラゲが沢山いたことが分かります

 

 

 

令和8年2月10日 内湾水質調査結果

R080210.png

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