内湾調査令和8年8月6日 東京湾北東部で青潮発生!一方そのころ

内湾調査令和8年8月6日 東京湾北東部で青潮発生!一方そのころ

8月の内湾調査を行った8月6日を含めて、8月3日から強い北風が東京湾に吹き続いていました。その影響で、今回の調査では気温が30℃に届かない地点もあるほか、表層の海水温も7月と比較して5℃ほど低くなっています。これだけ見れば好ましい状況かもしれませんが、実のところ、東京湾奥で急に北風が長く吹くと、海中の環境は生物にとって過酷な方向へと変化します。

その原因は7月の記事でも言及した貧酸素水塊です。北風が強く吹くと、表層の海水が南へ流れます。すると、普段は底層に留まっている貧酸素水塊が、引っ張られる様に表層へ上がってくるのです。同時に、無酸素状態の海底で発生する、猛毒の硫化水素が一緒に表層へ上がってくると、化学反応を起こして海が青白く見えます。これが青潮と呼ばれる現象です。海中の生物に深刻なダメージを与えるこの現象が、8月上旬の東京湾北東部の広範囲で発生していました。

今回吹いた風は北東からの風だったため、当調査の対象海域である北西部では青潮は発生しませんでした。ただ、St.2の海底は無酸素状態で、St.1以外では軒並み貧酸素(DO 3mg/l以下)の値を示す(表1)など、西側の湾奥でも貧酸素水塊は広がったままで、先月に引き続き、あまり多くの魚類は採集できませんでした。そのような中でもSt.4ではカタクチイワシEngraulis japonicus(図2)が、St.1ではイシガ二Charybdis japonica(図3)が採集されました。

東京湾奥調査地点図.png

図1 調査地点図

 

R080806カタクチイワシ.jpg

図2 図2 St4で採集されたカタクチイワシ。
ライフジャケットの色の反射もありますが、体側の青色と錆色が綺麗です。

 

R080806イシガニ背.jpg

R080806イシガニ腹.jpg
図3 St1で採集されたイシガ二のオス。
ワタリガニの仲間で、扁平な足を使って海中を泳ぎます
。

 

令和8年8月6日 内湾水質調査結果

R080806.png

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